第28年度(一社)宮城県測量設計業協会定時総会において
平成28年5月13日、(一社)宮城県測量設計業協会 平成28年度会長表彰並びに永年勤続優良社員表彰式において、弊社代表取締役社長西條祐樹が会長表彰(協会事業活動功労賞)を頂きました。
これは、弊社が東日本大震災の発生直後から被災地の復旧・復興に尽力し、その体験を基に復旧・復興事業の課題、震災の教訓、防災等について全国各地において講演するなど、社会貢献に積極的に取り組み、協会の信用と評価を高めることに多大なる貢献があったとして表彰されたものです。
弊社では、今後もこのような社会貢献活動を積極的に推進いたします。
以下に、謝辞全文を掲載します。
謝辞
本日は、(一社)宮城県測量設計業協会 平成28年度会長表彰並びに永年勤続優良社員表彰式において、会長表彰・協会事業活動功労賞を頂き、感謝申し上げます。過分なる栄誉に恐縮しておりますが、一言御礼を申し上げます。
東日本大震災は国難とも言える災害です。私は東日本大震災を経験し、全国の皆様から、あるいは、世界中の方々からご支援をいただく中で、この事実を記憶にとどめるだけではなく記録として残し、それを広く発信し、後世に継承していきたいと強く思うようになりました。そんな中、会員の皆様にもご協力をいただきましたアンケート調査に携わったことをきっかけに、これまで高知県、三重県、宮城県、宮崎県、北海道において震災の事実をお伝えする機会を頂きました。
本日は協会事業活動功労賞として表彰をいただきましたが、私がやりたいと思ったことは、私個人や弊社ができることではなく、協会という組織であるからこそできることであり、本来であれば、ご理解をいただいております皆様に対し、私から御礼を申し上げなければなりません。この場をお借りし、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
日本は世界一の地震大国であり、世界中で起こる地震の10%程度が日本周辺で起こると言われております。また、地形の特徴から降雨に対して脆弱な国土であり、最近では、平成27年9月関東・東北豪雨、先月には平成28年熊本地震による甚大な被害も発生いたしました。このような自然災害が頻発する国土にあって、インフラ整備やインフラメンテナンスに携わる我々は、物質的な防災・減災対策に対する支援を行いますが、それと同時に、過去の災害の教訓に学び、将来起こりうる災害に対する備えを呼びかけ、人的被害の軽減に努めなければならない事を、伝える必要があると感じます。
日本は過去にも大災害に見舞われ、それを克服してきた事実があります。人の手によって行われる支援活動や災害復旧に、人がどう関わったのかを伝えながら、このような活動を継続し、防災・減災意識の醸成、震災の記憶の継承の一助になればと思います。今後とも活動に対するご理解とご支援をいただき、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
終わりに、本日ご列席の皆様方の増々のご健勝とご多幸を心より祈念いたしまして、御礼の言葉とさせていただき、私が講演の最後にお話しする言葉を持って結びとさせていただきます。
“我々はあのような過酷な状況の中、秩序を保ち、思いやりを持ち、助け合い、譲り合いの精神を忘れなかった日本人の国民性を、未来を担う子どもたちへ繋いでいかなければなりません。それが、東日本大震災を経験した我々の使命であり、今を生きる我々の使命であると思います”
平成28年5月13日
株式会社西條設計コンサルタント
代表取締役社長 西條祐樹