こんにちは。西條祐樹です。
昨日9月26日、NPO法人全国G空間情報技術研究会の令和6年度G空間スキルアップセミナーを聴講しました。
Web地図を活かして災害リスクを理解する -明治大学文学部 兼任講師 宇根寛氏
みんなに伝わる防災マップ -独立行政法人国際協力機構 国際協力専門員 藤村英範氏
2コマのセミナーで、とても勉強になりました。
みなさん、ハザードマップをご存じでしょうか?
ハザードマップとは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。防災マップ、被害予測図、被害想定図、アボイド(回避)マップ、リスクマップなどと呼ばれているものもあります。(国土地理院ホームページ_ハザードマップより)
ハザードマップは、法律で作成が義務付けられているものもあり、洪水・津波・火山噴火・土砂災害・ため池などがその代表例です。
私たちの業界では、ハザードマップを作る仕事もしています。弊社はできませんので詳しくはわかりませんが、特定の自然現象を想定し、想定した自然現象に対するリスクを予測し、予測されるリスクの程度を地図に表す。こんな手順で作成するのかと予想します。
おそらくこんな手順で作るハザードマップですので、当然ながら想定が変われば、予測が変わります。ハザードマップで安全だからと言って、100%安心して良いかと言えばそうではありませんし、またその逆もあります。加えて、ハザードマップを作成する際の現状認識が不十分ですと、誤ったリスク予測になります。
ハザードマップを過信するのは、それ自体がリスクになる。
そんなことを考えながら、セミナーを聴講していましたが、講師の宇根様もそのようなお話をされていました。
ハザードマップがどのように作られているのか、どんな現状認識で、どのような想定に基づいているのかを良く理解した上で利用するのが望ましいんだと思います。しかしながら、一人一人がそんなことを考えながら、ハザードマップを眺めているとは到底思えず・・・。
ハザードマップに対するコミュニケーションは難しそうだなと改めて感じました。
2コマ目の藤村様の講義がまた面白かったんです。
藤村様は、開発途上国の支援の一環で、地図に関わる仕事をされているエンジニアで、リミット21、クラウドネイティブの紹介などがありました。
クラウドネイティブの紹介の中で、様々なweb地図をご紹介いただいたんですが、これがまたスゴイ!
様々な主題のweb地図がシームレスに繋がっています!
最近の技術革新は本当にすごいですね。
以下、ご紹介いただいた人口分布のweb地図です。