こんにちは。西條祐樹です。
2025年11月17日のトピック“Renewal Part2 ワーキングスペース”ではさらっとしか触れませんでしたが、最近になって実はこれがすごくよかったのかもしれないということがあります。
それは、レイアウトと空間の使い方の変更、誰がどこに座るかの考え方を改めたことです。
変更前

- 配置が不規則で、導線が確保されておらず、通路を背にして座る場所もある。
- ディスプレイが大きかった時代の名残で、机と机の間にテーブル等が置いてあり、無駄な空間が生まれ、通路が狭く、行き止まりもある。
- 目線を上げるためにディスプレイの下に台等を置いている関係で、机の上の作業スペースを圧迫している。
- 資料などを置く場所が不足し、その都度備品を購入した関係で、室内に統一感がない。
- 古い机と新しい机、古い椅子と新しい椅子が混在し、統一感がない。
- 以前、喫煙室として利用していた場所が、資料置き場になっており無駄が生じている。
- パソコン等の配線がごちゃごちゃしていて掃除もできない。
- 視線を遮る高さの高い書棚があり、圧迫感がある上、固定しているものの地震の際は中身の図書が飛び出す危険性がある。
- マネジメント層が奥まった場所に座っており、物理的な距離が遠く、コミュニケーションがとりにくい。
変更後

- 喫煙室として利用していた空間を有効に活用するため、リフォーム工事を実施。整然としたレイアウトに変更するとともに、どこでも行き来できるように導線を確保した。
- ディスプレイアームを使用し、机の上の作業スペースを確保した。
- 机と椅子を買い替え、統一感を持たせた。
- 事務用品の色を白に統一し、統一感を出した。
- 電源コードを買い替え、1人1本でまとめられるように変更した。
- 書棚は視線を遮らないカウンター風に利用できる高さに変更し、圧迫感を無くした。
- 書棚を中央の通路に面して配置することで、地震時の危険性を排除した。
- 個人用の棚を用意した。
- フロアを縦ではなく横に使うように変更。
- マネジメント層をフロアの中心に配置し、その周りに各課のリーダーを配置することで、コミュニケーションを取りやすい空間に変更した。(イメージは、水面を伝搬する波紋)
この変更が、何を意図したのかというと、コミュニケーションの改善、責任と権限の明確化の2つです。
他にもマネジメント体制を変更したことも大きな要因の1つではありますが、現段階で評価するとするならば、両方とも意図した結果を出しています。
現状を打破するのには、必ずしも大きな力は必要としません。
小さな工夫が大きな効果を生み出すこともあります。

